こんにちは。群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」です。
出っ歯を矯正で改善したいけれど、矯正装置が目立つことを避けたいという方も多いのではないでしょうか。
マウスピース矯正ならば矯正装置が目立ちにくいため、周囲の方にあまり気づかれることなく出っ歯を治すことができます。ほかにも、マウスピース矯正にはお手入れのしやすさなど多くのメリットがあります。
ここでは、マウスピース矯正で出っ歯を治すときに知っておきたいメリット・デメリットや費用などについて解説します。マウスピース矯正で出っ歯を治したいと考えている方は、参考にしてください。
出っ歯とは、上の前歯が下の前歯よりも前に出ている状態です。上顎前突(じょうがくぜんとつ)とも呼ばれています。そもそも上の歯は下の歯よりも少し前に出ているものですが、上の歯が下の歯よりも4mm以上前に出ていれば出っ歯の傾向にあるといえます。
出っ歯は見た目に影響するだけではなく、咀嚼などの機能に問題が生じたり、口が閉じにくいことで口腔内が乾燥したりなど、さまざまなリスクがあります。
出っ歯になる原因には、遺伝によって生まれつき下顎が小さいこと、口呼吸や口周りの癖があることなどが挙げられます。出っ歯は成長とともに目立ちにくくなることもありますが、改善するためには歯列矯正が必要です。
出っ歯のまま放置すると、見た目や機能性、健康面などにさまざまな影響を与える可能性があります。ここでは、出っ歯を改善しないで放置するリスクについて解説します。
出っ歯の人は、出っ歯ではない人に比べると虫歯や歯周病になるリスクが高いです。
出っ歯は上の歯が前に出ているので口がしっかり閉じにくく、口が開いた状態が続きます。口が開いていると自然に口呼吸が癖になり、口腔内が乾燥します。そうすると、口腔内で細菌が繁殖して、虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。
虫歯や歯周病は進行すれば、痛みや腫れなどの症状が現れるだけではなく、最悪の場合には抜歯が必要になることもあるでしょう。
唾液には口腔内の汚れを洗い流したり、細菌の繁殖を抑えたりする作用があります。
しかし、出っ歯の場合、口を閉じにくくなります。これによって、口腔内が乾燥すると唾液の作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなるため、口臭が発生することがあるのです。
人と会話するときには口元に目が行きやすいです。そのため、出っ歯だと見た目がコンプレックスになることも少なくありません。出っ歯を隠すために口を閉じれば、口元が膨らんで不自然に見えることもあるでしょう。
出っ歯の場合、上の前歯と下の前歯の噛み合わせが悪いため、食べ物をしっかり噛み切ることが難しくなります。うまく食べ物を噛み切れないまま飲み込むと、消化器官に負担がかかって消化不良を起こしやすくなります。
顎関節症とは、口を開けるときに顎に痛みが出たり音が鳴ったりする疾患です。口が開かなくなることもあるでしょう。出っ歯は前歯の噛み合わせが悪いため、奥歯に負担がかかりやすくなります。そうすると、顎関節症の症状が現れることがあるのです。
出っ歯の人は、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすい傾向にあります。なぜなら、出っ歯は口が開いたままの状態になりやすく、口からウイルスや細菌が侵入しやすいためです。また、口腔内が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなるため、より病気にかかるリスクが高まります。
歯が前に出ていると、顔に何らかの強い衝撃を受けた際に歯が損傷するリスクが高まります。例えば、顔から転倒した場合は、前歯が欠ける可能性があるのです。転倒だけではなく、交通事故の衝撃や、スポーツで相手とぶつかった衝撃などでも歯が損傷するリスクはあるでしょう。
出っ歯はマウスピース矯正で改善できます。
ただし、全ての出っ歯がマウスピース矯正で対応できるというわけではありません。骨格に問題があって出っ歯になっている場合には、歯列矯正だけではなく外科手術の併用が必要になるケースもあるのです。
なお、マウスピース矯正の適応症例であったとしても、歯を動かすスペースがない場合には抜歯やIPRという歯を削る処置などを行うケースがあります。口腔内の状態によって最適な治療方法は異なるため、まずは歯科医師へご相談ください。
歯列矯正にはマウスピース矯正とワイヤー矯正がありますが、出っ歯を治すのにマウスピース矯正を選ぶことには、次のようなメリットがあります。
マウスピース矯正の最大の魅力は、矯正装置が目立ちにくいという点です。出っ歯が目立つので改善したいと考える人にとって、矯正装置を装着してさらに出っ歯が目立つことは避けたいものでしょう。
マウスピース矯正では透明なマウスピースを使用するため、装着していても周囲の人から矯正治療をしていることが気付かれにくいです。
マウスピース矯正で使用する矯正装置は、自分で自由に取り外しができます。そのため、矯正前と同じように食事が可能です。食事制限がないため、ストレスになりません。
ワイヤー矯正で使用する矯正装置は固定式です。そのため、食べかすなどの汚れが挟まりやすく、歯磨きもしにくいため、虫歯や歯周病になるリスクがあります。
一方で、マウスピース矯正で使用する装置は取り外しができるため、これまで通りに歯を磨くことが可能です。また、マウスピース自体も取り外してお手入れができます。、ワイヤー矯正に比べると虫歯や歯周病のリスクを軽減できるといえるでしょう。
出っ歯を治すのにマウスピース矯正を選ぶことにはメリットもありますが、デメリットもあります。デメリットについてもみていきましょう。
マウスピース矯正を計画通りに進めるためには、マウスピースの装着時間を守る必要があります。マウスピースは1日20時間以上装着する必要があり、食事や歯磨きのとき以外は装着し続けなければなりません。
また、マウスピースは1週間〜2週間ごとに新しいものに交換していく必要があります。歯科医師の指示どおりにマウスピースを交換しなければ歯を綺麗に動かせません。
マウスピース矯正で出っ歯を治すことはできますが、全ての症例に対応できるわけではありません。複雑な歯並びや、大きく歯を動かさなければならないケースには対応できない場合があるのです。
マウスピース矯正で対応できない場合は、ワイヤー矯正などの別の治療法を検討することになります。
マウスピース矯正で出っ歯を治す場合の費用相場は、10万〜100万円程度です。マウスピース矯正は保険が適用されず、自由診療になるため、歯科医院ごとに治療費が異なります。
また、部分矯正か全体矯正かによっても費用は異なります。部分矯正であれば10万〜50万円程度、全体矯正であれば70万〜100万円程度が相場です。
マウスピース矯正で出っ歯を治す場合にかかる期間の目安は口腔内の状態によって異なりますが、3カ月〜3年ほどです。軽度の出っ歯であれば治療期間は短くなりますし、出っ歯の程度が強くて周囲の歯並びも悪ければ治療期間は長くなります。
また、部分矯正と全体矯正でも治療期間の目安に違いがあります。部分矯正であれば3カ月〜1年程度、全体矯正であれば2〜3年程度が目安です。
マウスピース矯正で出っ歯を治すことは可能です。マウスピース矯正で使用する装置は透明で目立ちにくいので、見た目を気にすることなく治療を進められるでしょう。
ただし、マウスピース矯正は全ての症例に対応できるわけではありません。骨格に問題があって出っ歯になっている場合には対応できない場合もあるため、まずは歯科医師にご相談ください。
マウスピース矯正を検討されている方は、群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、自分の家族にできない治療はしないことを意識しながら、さまざまな診療を行っております。ホームページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。
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